Glossary

世界

地上界

人間族精霊族がすまう世界。
光や水、緑に恵まれている。
次元の歪みである門が存在し、別世界と行き来することが可能。
各地で文明が確立し人間族とともに在った神々が天上界へ帰ったところをザムレスに狙われ、天魔大戦の舞台となった。
以降、辺境、僻地、そうでなくとも夜には魔物も闊歩する。
封印されていたザムレスが復活し、再び危機に陥っている。

地底界

地底界という広大な器のなかに浮かぶのが魔界冥界
各地に悪魔族が散在している。
太陽がない。

魔界

地上界よりも以前から存在する。
天上界を追放されたゼーレアルドによって地底界につくられた。
住民をしてもけして住み良い環境ではなく、それがザムレス地上界へ侵攻した一因である。

冥界

冥王が統べる死者の世界。
すべての死者はここに集い転生を待つが、転生を拒んだもののいくらかはここに留まり、生者に害を為す存在と化す。

天上界

創造主(サエ・ラ)によって守られた神の世界。
神族以外は存在できない。

地名

マイルガルド王国
Milegard

サンブルク大陸の北半分を占める森に囲まれた国。
精霊神によってつくられ、精霊に守られている。
トーレストとは天魔大戦の昔から親交がある。

シュジャン王国
Shujan

マイルガルドの南東に位置する、学者だらけの国。
蓄えられている知識量はなまなかなものでない。

マーセル村
Marcel

サンブルク大陸の最南端の漁村。
南のダムル大陸へ渡る通路の入口。

イリーダ王国
Ireda

ダムル大陸に横たわる世界最大のクラムランド砂漠のなかにある貧しい国で、砂漠の魔物に脅かされている。
大地の神殿を守護する。

港町カーズベリー
Carsbery

地図上の東側最大の港町。
とにかくひとと物資が多く、治安もあまり良くない。

サザンシーア
Southernseea

南極の北に位置する小規模な大陸。
深い森に覆われておりひとが居着かない土地だが、辺境であることに加えて精霊の長マリシスの神通力によるところが大きい。

レンダールポート
Rendahlport

セアキム大陸南部に突き出た半島の港町。
カーズベリーの姉妹都市で、トーレストと各地の貿易の中継地。

トーレスト王国
Thorest

地図上の西側北に構える世界の海上貿易の拠点。
世界じゅうの出来事が瞬時にして伝わる。
マイルガルドとは天魔大戦の昔から親交がある。
海の神殿を守護する。

セイレン修道会
Seiren

世界であまねく信仰されているサエ・ラ教の総本山で、教皇が統治している。
堅苦しく娯楽の片鱗も窺えない。
聖なる湖エスメナを擁し、風の神殿を守護する。

オルスカイ
Olsky

世界の屋根エヴァリンス大山脈で最も標高の高い場所に構える、サエ・ラ教信者たちの修業の場でありセイレン以上に厳格で閉塞された苦界。
火の神殿を守護する。

アースレイリア島
Arsleiria

世界を分断する大レンダール洋の中央に浮かぶ孤島。
生命の神殿が建っている。

種族

人間族

おもに地上界にて栄えている種族。

精霊族

精霊、エルフ、ドワーフ、幻獣等。
目には見えない精霊や、もともとひと目につかない場所に住むドワーフや幻獣と違い、エルフはかつては人間族とともに在ったが、特に典雅な姿のゆえに密猟や乱獲に遭い、それを避けるため地上界の僻地であるサザンシーアに隠れて過ごすようになった。

魔族

魔界を塒とする種族で、妖魔、魔獣等。総じて魔物とも。
妖魔の寿命は長く能力も高く、人間族に似た姿をしているがどちらかというと神に近い。
魔獣は比較的短命で知能も低いが、それでも地上界の生物と比べると強力。
青い血液をしており、妖魔は耳が長く槍の穂のように尖っている。

悪魔族

地底界にすまう。
あらゆるものを誘惑し破滅に導くとされる。
先住である自分たちを差し置いて魔界を築き地底界に擡頭する魔族を快く思っていない。

神族

天上界で生まれ、死ぬまで天上界からは出ない(ソルフェゼーレアルドは例外)。
地上界地底界の生きものにとっての空気のように、その身に光を纏っている。

白魔法 / 黒魔法

精霊の力を、呪文の詠唱や掌形を組み合わせて発現させ、対象へ干渉する術。
白魔法と黒魔法があり、前者はおもに回復や補助を行い、後者は攻撃を目的に行使される。

幻獣召喚術

次元のはざまにすまう幻獣を、呪文の詠唱や掌形を組み合わせて出現させる術。
幻獣にはさまざまな種類がおり性質も異なるため、必ずしも召喚に応じてくれるとは限らないが、吟遊詩人の歌声には素直に従いやすいという都市伝説的な俗説も存在する。

空間転移術

呪文の詠唱や掌形を組み合わせて空間を歪め、長距離高速移動を行う術。
通常は多人数の魔法力を大きな陣に集約させる儀式が必要な大がかりな術だが、それに相当する膨大な魔法力を有していれば個人でも実行可能。
行使者が一度も訪れたことのない場所にも移動はできるが、その場合には水先案内人が必要である(着地点のイメージを強く思い描かなければならないため)。

冥王法

冥界にすまう死霊を、呪文の詠唱や掌形を組み合わせて呼び出し攻撃させる術。
白魔法黒魔法のすべてに通暁し、さらに冥界の王にみずからの一部を献上することで得られる。
習得するまでに途方もない労力と時間を要するため行使できるものは少ないが、それだけにとてつもなく強力であらゆる物理的攻撃を無効とする。

天王法

行使者の聖なる魄動をエネルギーに換えて敵を打擲する術。
行使できるのは神か神に許されたものだけ。

アイテム

天魔戦記

かつてザムレスソルフェと戦った天魔大戦を記した伝記物語。
超難読な古代文字で書かれていたものだが、長い時間をかけてラビ・エゼキエルによって翻訳され、世界じゅうで読まれるようになった。

流白銀の短剣

マイルガルドに古くから伝わる宝剣。
国をつくった精霊神ソルフェが残したとされ、持ち主を邪悪なものから守護するといわれる。
マイルガルド出立の際、唯菜に授けられた。

氷魔の剣 / 炎魔の剣

ティランジャによって、呪いと復讐をこめて鍛えられた魔剣。
氷魔は天魔大戦以前のいざこざに紛れてマリシスのもとに渡ったのちハルトに、炎魔はティランジャが亡くなる前に逃がされたシェオルカに託された。
高飛車でなかなか言うことを聞かない(※ 鞘から出てこない等)。

祝福の石 / あかしの石

対になるものであることは確かだが、謂れや持っていることによる効果等は不明。
祝福の石は杏の花の色、あかしの石は空色をしており、どちらも首飾りとして加工されている。

神殿 / 至寶

救世主ソルフェが世界に合計五つの神殿を建て、核となる至寶を祀った。
天魔大戦の天変地異を鎮静し、魔物に荒らされた地上界の治癒を促すため、地上の四元素+生命の精霊の力を濃縮して結晶化させた至寶を、効力を循環させるため各地に建てた聖櫃である神殿に収めたものとされる。
さらに神殿の守護にはその地の王家があたっている。

神剣ハルスレイン

救世主が持つとされる、魔を滅する聖剣。
五つの至寶のもとであり、流白銀の短剣を基礎として完全体となる。